195. 『ビッグ・ファーマ~製薬会社の真実』(著: マーシャ・エンジェル、監訳: 栗原千絵子、斉尾武郎、出版: 篠原出版新社) [医学]

皆さん、製薬業や医者って、聖職のような印象を持っていませんでしたか?うぶな私も(40過ぎて、うぶってどうなんでしょう[汗])、ずっとそう思ってました。この本を読むまでは…。

アメリカの医療業界および製薬業界の暗部を描いた本なので、そのまま日本に当てはめてよいかどうかは、?ですが…。この本で書かれている製薬業界および医者の(アメリカの![笑])、驚愕の暗部、恥部を少し紹介すると…。

●次々と新しい薬が発売されるが、そのほとんどは、古い薬とまったく成分や効き目が同じか、あるいは劣ってさえいる。

●しかしながら、製薬業界はその事実を明らかにせず(明らかにすると、新薬が売れなくなるので)、さもこれまでの薬よりも効くような、画期的な薬であるかのような誇大広告を打ち、それによって、薬価を落とすことなく、むしろ旧薬よりも高い値をつけて売っている。

●製薬会社というと、一見、志の高い、尊い仕事を行っているような印象があるが、所詮ビジネスを行っているのであり、重要だけれど(なくては困るけれど)マーケットの小さい薬(たとえば蛇にかまれた場合の処方薬)の開発はうっちゃっておき、マーケットの大きい薬(たとえば高血圧対策)の開発に力を入れる。

●で、その高血圧対策だけれども、高血圧の定義を変更して(基準値を下げるよう、ワシントンにロビー活動をしして)、患者の数を一気に増やし、それによって薬の売上を伸ばす、などということも平気で行う。

●自分たちの薬を使ってもらうために、医師に食事券や旅行券、その他の賄賂を贈る。また、医師だけではなく、ワシントンの議員たちにも賄賂を贈り、癒着関係を築き、自分たちを規制するような法案作りをさせないような仕組みを作り上げている。

●そのような賄賂や必要以上のマーケティング費が莫大な数字となり、薬の値段に跳ね返っており、社会的弱者ほど適切な医療を受けることができないでいる。製薬会社は、薬の高い理由について、「開発に費用がかかるから」と表向きには説明するが、前述のとおり、製薬会社は画期的な新薬の開発には力を入れておらず、そして実際に画期的な新薬は年に数えるほどか、まったく出ない年さえあり、つまり、実際の開発費はそれほど高くないはずだ。つまり、開発費といよりは、いわゆるマーケティング費(広報宣伝だけではなく、筆者は医師や議員たちへの高額な「プレゼント」もそこに含まれるだろうと推察している)が薬価をべらぼうに押し上げ、弱者には手の届かないほどの高額なものにしてしまっている理由である。

●薬価を高く維持できているため、製薬企業は必要以上に儲かっている。事実、アメリカのビッグ・ファーマ(巨大製薬会社)の利益率は非常に高く(全業界の平均よりもはるかに高く)、フォーチュン500企業の上位(トップ10の多く)を占めている。

ということなんだそうです。

そういえば、私も入院していたとき、病院には製薬企業のセールスマンが毎日たくさん来ていました。うーむ…。日本だけは違うと信じたい、ってのは、やっぱりうぶなのだろうか…(汗)?


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156. 『紅豆杉』(著: 信川 高寛、出版: 現代書林) [医学]

皆さん、紅豆杉 (こうとうすぎ) ってご存知ですか? 中国雲南省の海抜 3,300 メートル以上の山地に生息している、イチイ科の植物です。聖徳太子がしゃくを手にしている有名な絵 (日本史の教科書にも載ってますよね) をご存知だと思いますが、あのしゃくも、紅豆杉だと言われており、高貴な木だとされてきました。

その粉末を摂取すると、癌をはじめとするさまざまな病気に効くとして、中国はもちろん、アメリカや日本をはじめ、世界で注目されている漢方秘薬だそうです。その効能が紹介されていました。


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149. 『新薬スタチンの発見』(著: 遠藤 章、出版: 岩波書店) [医学]

青カビからコレステロール阻害剤「スタチン」を発見した著者の波乱万丈の道のり (開発が再々中止の憂き目にあう) が書かれています。

今では動脈硬化や心臓病の特効薬として、毎日世界中で 3 千万人以上の人に服用されています。日本にもすごい人がたくさんいるけれど、著者もその一人だと思います。

そうそう、MRI、かなり不快な体験でした[ふらふら]。狭い中に 20 分も閉じ込められ、その間、目を開けちゃいけないし、身動きも一切しちゃいけないんですよ。そしてなんといっても、20 分もの間、ずっと「ゴーゴー」「ガーガー」ってすごい騒音がするんです。MRI って静かなイメージがあったんですが、とんでもない!

今日は検査は何もないですが (これからこのまま会社に行ってきます)、明日は歯科と耳鼻科と一般外科のトリプル検査です。


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143. 『Adult Lukemia』(著: Barbara Lackritz、出版: Patient-Centered Guides) [医学]

先ほど病院から帰ってきました。元気です。頭はつるっぱげです。また、しばらく日記を更新しようと思います。

本書は、成人の白血病に関する事典のような本です。

既に 9 冊も白血病に関する本を読んだ後では、たいていのことは知っていましたが、闘病中の心の健康の保ち方、例えば、呼吸法や瞑想を取り入れるとよい、という箇所は、自分も以前から実践していることであり、自分の行いの正しさを再認識することができました。

闘病中はめげそうになる人 (中には命を絶つ人も) が多いと聞きますが、自分は必ず治ると信じて、これからも治療に励んでいきたいと思います。

本書には、次のような記述もあり、参考になりました。

"Hobbies are especially important for reducing the stress that may be linked to the lowered self-esteem of those who are temporarily or permanently unable to return to work." (摂訳: ストレスがあると、一時的にあるいは二度と仕事に戻れない人たちの自尊心が低下することがありますが、そんなストレスを軽減するうえで、趣味は非常に重要です。)


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135. 『免疫力を高めるとっておきメニュー』(著: 菊池 真由子、出版: 同文書院) [医学]

免疫力を高めてくれるだけでなく、実際に食欲も刺激してくれそうな、美味しそうな料理のメニューがたくさん紹介されています。お薦めです。

なお、本書によると、市販の野菜ジュースは野菜の代用にはならないそうです。ジュースにしてパッキングする段階でさまざまな成分が失われてしまっているそうです。

また、野菜や果物はできるだけ旬のものを使うように、とのことです。今ではハウスものを含め、ほとんどの野菜や果物が一年中出回っていますが、同じ食材でも旬のものと季節外れのものとでは、含まれている栄養素の量が大幅に異なるそうです。

そうだ!マルク (骨髄穿刺)、痛かったけど頑張ったお!


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132. 『免疫力を上げるコツ』(著: 菊池 真由子、出版: 同文書院) [医学]

私たちの体の中には、例外なく、毎日多数のがん細胞が生まれているそうです。

でも、すぐにがんにならずにいられるのは、免疫細胞ががん細胞を監視して、やっつけてしまい、がん化を抑えているからだそうです。

そこで、免疫力を高める方法の一つとして、バランスの良い食事がありますが (他には、しっかりとした睡眠、適度な運動、笑うこと、など)、栄養バランスに対する感覚を養ってくれるのが、「一汁三菜 (ご飯の他に、味噌汁などの汁物+おかず 3 品[たとえばヒジキの煮物+野菜サラダ+焼き魚])」だそうです。

また、食事メニューを回転させることも重要だとか。たとえば、たん白質を摂るためには、例えば、牛肉→豚肉→鳥肉→赤身の魚→白身の魚→豆腐や納豆→牛肉→豚肉→鶏肉→赤身の魚・・・、というように毎回食材を変える (回転させるようにして食べる) と良いそうです。野菜もしかりで、トマトのサラダを食べたら、次はかぼちゃの煮つけ、次はナスの炒め物、次はキュウリとわかめの酢の物、というように、同じ食材ばかり摂取するのではなく、回転させることによって、一つの食材だけでは得られない栄養素をバランスよく摂取することができるそうです。まぁ、当たり前と言えば当たり前なのですが、以前の私は、つい好きなもの (たとえば、鳥の唐揚げ) を続けて食べるなど、バランスの悪い食べ方をしていたように思います。

勉強になりました。あとは実行ですね。


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127. 『Rebirth』(著: Deborah Ludwig、出版: Xlibris, Corp.) [医学]

急性リンパ性白血病にかかった 37 歳の女性の、闘病を通じた、人間としての成長の記録 (日記形式で書かれています)。

闘病中は、毎日瞑想をして心の健康を保っていたそうですが、実は私も毎日瞑想しています。

瞑想、と聞くと宗教的なものを思い浮かべる人も多いのではないか、と思いますが、宗教嫌いの私は、瞑想を科学的なものとして捉えています。思いっきり深呼吸して、全神経を呼吸だけに集中させて、その他の一切の雑念を棚上げする (完璧さを求めると疲れるので、少しくらい雑念があってもよしとする)。

これを 15 分行うだけで、心も体もすっきりしてきます。ネガティブな気持ち (たとえば、もう自分は駄目なのではないか、というような) が消え去り、心が明るく前向きになります。負けてなるものか、という強い気持ちが生まれます。座禅を組んで行う人もいるようですが、私は、座禅を組むと足が痛くなるので、ふとんに横たわった状態で、大の字になって行っています。

初めて瞑想をしたときは、あまりの気持ちよさにびっくりしました (人によってはエクスタシーを感じることもあるそうですw) が、今では日課となっており、行わないと、なんか気持ち悪い、というか調子が狂います。

皆さんも、瞑想、いかがですか? 瞑想の仕方については、宝彩 有菜さんの『始めよう。瞑想』という本に詳しく載っています (上述のとおり、わたしは宝彩流を、自分流にアレンジして (座禅の代わりにふとんに横たわる、雑念を棚上げするのに完璧を求めるのではなく適当なところでよしとする、などして) 行っています)。


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