214. 『カラマーゾフの兄弟 (中)』(出版: 新潮社、著: ドストエフスキー、訳: 原 卓也) [その他]

父親 (フォードル) 殺しの嫌疑をかけられた長男ドミートリィ (愛称ミーチャ)。荒々しい性格なのだろうけれど、実に高潔で魅力深い人物に描かれており、僕はむしろ親しみさえ感じてしまった。

主人公は弟のアリョーシャのはずだけど、中巻の後半にはほとんど登場せず、ミーチャの独擅場。「事件」に至るまでの彼の心理描写が素晴らしく、僕が親しみを感じずにはいられなくなった所以はここにある。悪い奴なんだけど、どこか憎めないんですよ・・・。

そのミーチャ自身が告白しているように、僕は、彼は父親を殺していないと思うし、そう願いたい。が、真相はいかに・・・。

わくわくしながら最終巻へ突入です。


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メモリーシェル

ドストエフスキーのタイトル「カラマーゾフ、、。」を「カマラーゾフ、、。」と間違えていました。それから、「ブッデンブローク家の人びと」はロシア文学ではなく、作者はトーマス・マンでした。しかもこの方はドイツ人です。トルストイの「光あるうちに光の中を歩め」小品ですがかろうじて読んだ記憶があります。ミーチャがどうなるか、知りたいですね。私が読むと1カ月くらいかかり時代に乗り遅れるかも、、。
by メモリーシェル (2012-04-09 22:29) 

メモリーシェル

ドストエフスキーを読もうと思ったら、「世界史」A World History written by William H. McNEiLLを読み始めてしまい、抜けられなくなりました。これがまた時間がかかります。いま(上)です。4大文明発祥の歴史、ローマ帝国がキリスト教を国教ときめたり、、。イスラム教圏が拡大していく、文明がどんどん変化影響しあう様子が解ります。朝のちょっとした時間に少しづづ読んでいます。「カラマーゾフの兄弟」の最終巻の感想がききたいです。どうなりましたか?
by メモリーシェル (2012-05-08 21:52) 

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