213. 『カラマーゾフの兄弟 (上)』 (出版: 新潮社、著: ドストエフスキー、訳: 原卓也) [その他]

全体 (新潮文庫では、上中下巻の 3 つに分かれています) の 1/​3 を読みました。

父から、「特に最初の部分は色んな登場人物が出てきて、人間関係をきちんと整理しながら読まないと、話がこんがらがって何言ってるかわからなくなるぞ」っておどされていました。また、芥川賞作家の金原ひとみさんも、最初の部分が読みづらく読み通すのに何か月もかかった、と評されていたのをどこかで読みました。それで恐るおそる読み始めたのですが・・・

意外に読みやすいじゃん! というのが正直な感想 (笑)。マルクスの資本論やフロイトの夢判断は、おそらく訳のせいもあって何言ってるのかほとんどわからなかったのですが (あれは、ぜひ訳しなおしてほしいなぁ!)、こちらはとてもこなれた訳で、たしかに色んな登場人物はいるけれど、今のところスイスイと楽しみな​がら読めています (ただし、理解できてるかどーかは別問題。笑)。

中巻に進むのが楽しみです。


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210. 『ことりっぷ海外版 パリ』(出版: 昭文社) [その他]

私は、国内も海外も、旅行に出かけるときは必ずガイドブック (違う出版社から出ているもの) を 2 冊買います。

今回は 2 冊目も日本語のものにしましたが、他の言語も得意な方は、ぜひその言語で出版されているガイドブックも購入されることをお勧めします。載っている情報 (編集の仕方や切り口) が日本のものとは全然違いますから。

どちらかというと、海外 (英語) のガイドブックの方が、庶民的な店の情報が充実している気がします。高級な店ももちろん紹介されているけれど、私みたいな文無し野郎でも気兼ねなく入れるような宿やレストランの情報が充実しているので、ありがたいですね。それに比べると、日本のガイドブックは比較的高級志向の店が多い気がします。

また、英語のガイドブックだとアダルトショップの情報が載っていたりすることがあります (笑)。日本のガイドブックではありえない (笑)。

『ことりっぷ』シリーズは、とても小さい本の中に要点がコンパクトにまとまっていて、非常に使いやすいと感じました。分厚いガイドブックだと持ち歩くのに疲れるし、パリの要点をつかむにはこの本だけで間に合うかもしれない。アダルトショップの情報はもちろん載っていないけれども・・・ (笑)。



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209. 『るるぶフランス '11 ~ '12』(出版: ジェイティビィパブリッシング) [その他]

年末から年始にかけて、パリに連れと行ってきました。数年前、初めてパリを訪れた時に、市内は大体見ていたので、今回は前回見逃していたパリ郊外のヴェルサイユ宮殿や、レンヌ市郊外のモンサンミッシェルを訪ねました。本ガイドブックは写真が多用されており、とても見やすかったです。

パリでは日本人の友人宅に泊まらせてもらいましたが、友人曰く、日本のガイドブックってとてもきれいだし、わかりやすいんだよね~、とのこと。しばらく日本に帰っていない彼があまりにも目をキラキラさせながら眺めていたので、日本に帰る自分たちには必要なかったし、置き土産としてプレゼントしてきました。

パリでは地下鉄でスリにやられてしまいました。それもかなりの金額 (涙)。

私は以前ニューヨークに住んでいたし、海外旅行も何度も経験済みなので、まさか、とは思ったのですが、でも、安全な日本で心のネジを緩めてまた長く暮らすうちに、油断と隙が満載の日本人に戻っていました。

旅行の初日にかなりの手痛いパンチを浴びせられた気分です。その日から、口の悪いパリの友人は、ボーっとしている私のことを「ロバ並みの頭脳だね」とからかいはじめ・・・ (涙)。

そして数日が経ち・・・。その友人と、私と連れの 3 人がエッフェル塔近くを歩いている最中に、今度はなんと、その友人が、パリ滞在 4 年目にして初めてスリにあい、財布ごと盗まれてしまいました (現金、カード、フランスでの滞在許可証など)。

さっそく彼は、私から「金魚並みの頭脳」呼ばわりされることに相成りました (苦笑)。

それにしても、パリには、決して大げさではなく日本の 1,000 倍はスリが居そうな気がします。パリに行こうと思われている方、ぜひ気を付けてくださいね! 連れは、ペンダントのようなヒモのついた財布を始終首から下げ、下着 (シャツ) の内側に入れて携帯していたので事なきを得ましたが、これが一番賢いやり方かも! 財布に魔の手が伸びてもすぐにわかりますからね。私のようにバッグの中に財布を入れる場合は、チャックの口の部分から決して手を離さないようにしてくださいね。


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207. 『仮面の告白』(著: 三島由紀夫、出版: 新潮社) [その他]

仮面って、三島さん自身の仮面だったんですね。前知識を持たずに読み始めたら、結構「衝撃」の内容でした。今だったら美輪さんとかマツコさんのような面白く楽しい人たちのお蔭で、ゲイの人たちにもポジティブな光が当たり始めていますが、それでもこの小説の内容は衝撃的でしたが、これが書かれた当時ならなおさらだったでしょうね。

彼が死を急いだのも、同性愛者であることのコンプレックスを克服できなかったからなのでしょうか??

なんかそんな気がした小説でした。



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206. 『Musgrove and the Giant Turnip』 (著: Ilona Rodgers、出版: Stacey International) [その他]

イギリスを旅した方からいただいた絵本です。

絵本って大好きです。子供のころ、寝る前に絵本を読んでもらうと、ぐっすり眠れた気がします。電子書籍が流行りだしてきていますが、紙の絵本だけはなくならないでほしいなぁ。。。



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204. 『春琴抄』(著: 谷崎潤一郎、出版: 新潮社) [その他]

すごい小説を読みましたまず文章が非常に美しいですこの小説には句読点というものがほとんど出てこないのですが読みにくいということは全くなく不思議にもむしろとても読みやすいですリズムが良いからだと思います、、、とここまでで文才のない私は谷崎の真似ごとはやめておきます(笑)。

愛する盲目の師匠が、悪意のある者の仕業により顔に火傷を負わされ、この顔を見ないでほしい、特にお前にだけは、と嘆願するがゆえに、愛弟子の佐助は、自分の目を針でつついて自らも盲目となってしまいます。それによって苦痛や不自由を感じるどころか、火傷前の美しかったままの愛する人の顔をずっと記憶に留めておけるばかりでなく、同じ盲目という境遇に身を置くことができた悦びを味わいます。

うーん、考えるだけでおぞましい舞台設定であり、実際に目を突き刺すあたりの描写は、描写力があまりにすごいだけに、飛ばし読みせざるを得ませんでした。

でも、読後感はおぞましい感じは一切なく、爽やかとまではもちろん言えないけれど、尊い純愛物語を読んだような感動に襲われました。

うーん、恐るべき谷崎。学生の時に教科書に出てきた『陰翳礼讃』くらいしか読んだことがなかったけれど、これからも機会を見て何冊か読んでみようと思います。


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201. 『冤罪』(著: 藤沢周平、出版: 新潮社) [その他]

藤沢さんの短編集です。

人から借りていた藤沢さん&池波さんコンビの時代小説30冊以上を、約1年かけてすべて読破しました。早く返さなきゃ~とプレッシャーでしたよ、この1年間。ジャンルの箇所に「その他」が続いていましたが、これからは、また、本来読みたかった「言葉」や「IT」や「経済」「医学」「心理学」を中心とした読書に戻りたいと思います。

それにしても、病気をしてから読むスピードが落ちました。理由は、やはり病気からの回復が完全でなく、体力が万全でないこと。今、睡眠時間が非常に長く、一日11時間くらい寝ないと体が持たないんです!健常者の方は8時間も寝られたら御の字だと思うのですが(きっと6時間程度の方も多いですよね?)、私の場合、8時間ではとても体が持たないです。

今、白血球の数は健常者並みに回復したのですが、赤血球やヘモグロビンの数が平均をはるかに下回っており、貧血気味なんです。体の中に酸素をめぐらせてくれるヘモグロビンが少ないため、すぐに疲れます。そのため長く寝る必要があります。ですから、今、毎日の生活はほとんど会社と家の往復だけですね。朝起きたらすぐ会社に行き、仕事が終わって会社から帰ってきたらすぐにバタンキュー。

これじゃ、平日ほとんど本は読めませんよね。読書のための時間が多く取れないので速読したいのですが、速読って、できるようになるためには、あるいはできるようになってからもその力を維持するためには、継続的な訓練が必要なのです。しかし上記の理由でその時間が取れません。

まぁ、でも焦っても仕方ないですし、精神によくありません。ここはひとつ、老後が早く訪れたと考えて、のんびり過ごしますか。


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