215. 『カラマーゾフの兄弟 (下)』(出版: 新潮社、著: ドストエフスキー、訳: 原卓也) [その他]

3 巻そろって約 2,000 ページ (各巻 700 ページ近く)、読み切りましたよ![手(チョキ)]

まず、自分が読み切ったこと自体に感動してしまう、底の浅い僕。[わーい(嬉しい顔)]

でも、よかったです、この小説。世界最高峰との噂は嘘でないと思います。世間で言われるほど読みづらくはありませんでした。信仰心や人類愛についての記述が全編を貫いており、とくに人類愛については僕自身、非常に興味のあるテーマなので、飽きることはありませんでした。

下巻も、ミーチャの裁判 (父親殺しの嫌疑に対する) の様子 (とくに被告の弁護士による弁論の部分) がとても感動的でしたし (ぐぐっと来たぜ!)、また、終わり方 (アリョーシャの、少年たちに対する、愛に満ちた呼びかけ) も素晴らしかったです。私のつたない文章力ではとてもこの広大な小説の魅力を伝えきれないので、未読の方には、ぜひ一読をお勧めしたいです。

また 5 年後くらいに再チャレンジしてみたい小説です。



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214. 『カラマーゾフの兄弟 (中)』(出版: 新潮社、著: ドストエフスキー、訳: 原 卓也) [その他]

父親 (フォードル) 殺しの嫌疑をかけられた長男ドミートリィ (愛称ミーチャ)。荒々しい性格なのだろうけれど、実に高潔で魅力深い人物に描かれており、僕はむしろ親しみさえ感じてしまった。

主人公は弟のアリョーシャのはずだけど、中巻の後半にはほとんど登場せず、ミーチャの独擅場。「事件」に至るまでの彼の心理描写が素晴らしく、僕が親しみを感じずにはいられなくなった所以はここにある。悪い奴なんだけど、どこか憎めないんですよ・・・。

そのミーチャ自身が告白しているように、僕は、彼は父親を殺していないと思うし、そう願いたい。が、真相はいかに・・・。

わくわくしながら最終巻へ突入です。


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213. 『カラマーゾフの兄弟 (上)』 (出版: 新潮社、著: ドストエフスキー、訳: 原卓也) [その他]

全体 (新潮文庫では、上中下巻の 3 つに分かれています) の 1/​3 を読みました。

父から、「特に最初の部分は色んな登場人物が出てきて、人間関係をきちんと整理しながら読まないと、話がこんがらがって何言ってるかわからなくなるぞ」っておどされていました。また、芥川賞作家の金原ひとみさんも、最初の部分が読みづらく読み通すのに何か月もかかった、と評されていたのをどこかで読みました。それで恐るおそる読み始めたのですが・・・

意外に読みやすいじゃん! というのが正直な感想 (笑)。マルクスの資本論やフロイトの夢判断は、おそらく訳のせいもあって何言ってるのかほとんどわからなかったのですが (あれは、ぜひ訳しなおしてほしいなぁ!)、こちらはとてもこなれた訳で、たしかに色んな登場人物はいるけれど、今のところスイスイと楽しみな​がら読めています (ただし、理解できてるかどーかは別問題。笑)。

中巻に進むのが楽しみです。


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212. 『1 秒間 速読練習帳』(著: 椋木修三、出版: 大和書房) [心理学]

最近、骨髄移植の影響で、帯状疱疹や肺炎、インフルエンザに連続してかかり、そうなると体力とともにやる気(読む気)も失われ、読書習慣も停滞気味でした。

速読も、完全に身に着けたとはもともと言い難かったのですが、それでも速読の練習を始める前の 2 ~ 3 倍のスピードで読めるようにはなっていました。

しかし、楽器やスポーツの練習と一緒で、速読力を維持するためには、練習を継続することが必要です。一度速読術を身に着けたからといって練習をサボると、また元ののんびりしたスピードに戻ってしまいます。

最近の私は、まさにそんな状態でした。スローライフといえば聞こえはよいのですが (笑)。

今はこれらの病気も回復し、体力もまた戻ってきているので、速読の練習を再開し、密度の濃い読書生活をふたたび始めたいと思っています。

速読の本はこれで 4 冊目かな。著者によっていろいろとメソッドの違いがあるので、4 冊も読むと、速読というものを総合的に捉えることができ、自分に合ったやり方を取捨選択できるようになります。人間関係と一緒で、メソッドもウマがあう、あわないがありますから。

この本は良い本だと思うので (これまでの本もそれぞれ良書でしたが)、これからも付き合いを続け、自分の血とし肉としていきたいと考えています。


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211. 『Gandhi: A Life』 (著: Yogesh Chadha、出版: John Wiley & Sons, Inc.) [歴史]

英語で 500 ページ。超長く感じました。

ちょっと詳しすぎるかな。何月何日にガンジーがなにしたかかにしたとか、そんなことばかりで、最後の方どうでもよくなった。

もう少し、彼の思想だとか人となりだかに、あるいは著者がそういったことをどう考えるかに絞って書いてほしかった。

断食の様子とかを事細かにかいて、断食の期間が終わって最初にオレンジジュースを飲んだ、とか、どーでもいい情報はやけに詳しい。ガンジーにまつわる細かい事実を知りたい人にはおすすめの本かもです。

それにしても、英語は、勉強しても勉強しても早く読めるようにならない。母国語である日本語の本を読む何倍もの時間がかかりました。



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210. 『ことりっぷ海外版 パリ』(出版: 昭文社) [その他]

私は、国内も海外も、旅行に出かけるときは必ずガイドブック (違う出版社から出ているもの) を 2 冊買います。

今回は 2 冊目も日本語のものにしましたが、他の言語も得意な方は、ぜひその言語で出版されているガイドブックも購入されることをお勧めします。載っている情報 (編集の仕方や切り口) が日本のものとは全然違いますから。

どちらかというと、海外 (英語) のガイドブックの方が、庶民的な店の情報が充実している気がします。高級な店ももちろん紹介されているけれど、私みたいな文無し野郎でも気兼ねなく入れるような宿やレストランの情報が充実しているので、ありがたいですね。それに比べると、日本のガイドブックは比較的高級志向の店が多い気がします。

また、英語のガイドブックだとアダルトショップの情報が載っていたりすることがあります (笑)。日本のガイドブックではありえない (笑)。

『ことりっぷ』シリーズは、とても小さい本の中に要点がコンパクトにまとまっていて、非常に使いやすいと感じました。分厚いガイドブックだと持ち歩くのに疲れるし、パリの要点をつかむにはこの本だけで間に合うかもしれない。アダルトショップの情報はもちろん載っていないけれども・・・ (笑)。



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209. 『るるぶフランス '11 ~ '12』(出版: ジェイティビィパブリッシング) [その他]

年末から年始にかけて、パリに連れと行ってきました。数年前、初めてパリを訪れた時に、市内は大体見ていたので、今回は前回見逃していたパリ郊外のヴェルサイユ宮殿や、レンヌ市郊外のモンサンミッシェルを訪ねました。本ガイドブックは写真が多用されており、とても見やすかったです。

パリでは日本人の友人宅に泊まらせてもらいましたが、友人曰く、日本のガイドブックってとてもきれいだし、わかりやすいんだよね~、とのこと。しばらく日本に帰っていない彼があまりにも目をキラキラさせながら眺めていたので、日本に帰る自分たちには必要なかったし、置き土産としてプレゼントしてきました。

パリでは地下鉄でスリにやられてしまいました。それもかなりの金額 (涙)。

私は以前ニューヨークに住んでいたし、海外旅行も何度も経験済みなので、まさか、とは思ったのですが、でも、安全な日本で心のネジを緩めてまた長く暮らすうちに、油断と隙が満載の日本人に戻っていました。

旅行の初日にかなりの手痛いパンチを浴びせられた気分です。その日から、口の悪いパリの友人は、ボーっとしている私のことを「ロバ並みの頭脳だね」とからかいはじめ・・・ (涙)。

そして数日が経ち・・・。その友人と、私と連れの 3 人がエッフェル塔近くを歩いている最中に、今度はなんと、その友人が、パリ滞在 4 年目にして初めてスリにあい、財布ごと盗まれてしまいました (現金、カード、フランスでの滞在許可証など)。

さっそく彼は、私から「金魚並みの頭脳」呼ばわりされることに相成りました (苦笑)。

それにしても、パリには、決して大げさではなく日本の 1,000 倍はスリが居そうな気がします。パリに行こうと思われている方、ぜひ気を付けてくださいね! 連れは、ペンダントのようなヒモのついた財布を始終首から下げ、下着 (シャツ) の内側に入れて携帯していたので事なきを得ましたが、これが一番賢いやり方かも! 財布に魔の手が伸びてもすぐにわかりますからね。私のようにバッグの中に財布を入れる場合は、チャックの口の部分から決して手を離さないようにしてくださいね。


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